ムーンライトジャーニー
ムーンライトジャーニーが生まれたきっかけは、2014月3月末に入所した事務所のマネージャーさんとのミーティングにて、
「君くらいの歌唱力なら、東京ならわんさか居る。オリジナルソングを持たずに東京でライブは出来ない、東京でやるならシンガーソングライターか、ももクロみたいな一風変わったアイドルしか無理」
と、ばっさり言われてしまい、私はシンガーソングライターとオリジナルソングのキーワードで今のレッスン所を見つけました。
早速アポを取り、体験レッスンに行くことに。
そこで出会った先生に、昭和歌謡が好きな事、アイドル志望に間違われるけど、本格的なアーティストを目指している事を説明しました。
そして色々レッスンを重ね、一ヶ月が経ったとき、遂にオリジナルソングを作ることに。
先生から、どんな感じの曲がいいですかと聞かれ、昭和歌謡が好きと言ったくせに、私は、
「ジャズっぽい曲で」
と依頼。
……昭和歌謡はどこへ行った……。
この当時、私がハマっていた曲がジャズっぽい感じの曲だったのです。
余談ですが、曲を作るタイミングがもう少し遅ければ、私は宝塚月組の「ミスティーステーション」みたいな曲と言っていたかもしれません。
そして、ジャズっぽい曲と依頼された先生が一番困ったそうで、山口百恵さんみたいなバラードを依頼されるとばかり思っていたそうです……。
そんなこんなで次の週。
先生から、作ったんで聞いてみて下さい、と言われて、ドキドキしながらパソコンの前に座り……スペースキーを押しました。
そしたらあのイントロがパソコンから流れて来たんですよっ!!!
あのイントロが!!!!
ジャズっぽさと、昭和歌謡ぽさを合わせて頂き、どこか懐かしく、かっこいい曲。
私はとにかく、嬉しくて感動してました。
東京で色んなオーディションを受けて、オリジナルソングを持ってるのかずっと聞かれ続けてきたから、オリジナルソングという存在が嬉しくて、しかもそれがものすごくかっこよくて、私は感動していました。
でも感動しっぱなしではいられません。
私にはこの歌の歌詞を書かなければならない…!
作詞も張り切り、2パターン考えました。
ひとつは、ムーンライトジャーニーですが、もう一案は、「カードマジック」という歌詞で、自分の今までの状況をトランプにかけて書きました。
何度か手直ししつつ、出来上がったムーンライトジャーニー。
私は東京の芸能事務所に入る前に、別の音楽事務所に入っていましたが、そこを辞めた事は私にとっては大ダメージ。
今まで事務所が主催するイベントしか出た事がなく……何をどうすればいいのか全然分からなかった私は、芸能界の広くてふかーい海に放り出された気分でした。
それもお先真っ暗な海に。
だけど、真っ暗な海でも月明かりくらいの頼りない光は見えていたから……その明かりを頼りに私は、旅に……出発した。
月明かり(ムーンライト)旅(ジャーニー)
という歌詞。
だからこの歌は、
月、海、旅
が、テーマなんですね。
だけど、ここから練習となるとまた苦戦。
ブルーノート(ジャズで使われる音階)なんですこの歌は。 だから、まあ音程の取れないこと!!!
でもなんとか日々練習し…、デモテープ用にレコーディング。
その音源がミュージックビデオに使われているのですが、まだこの頃は腹式呼吸もままならず。歌うことに必死な部分もあり、歌を遊ぶ余裕もなく……。
カバーだと、お手本の歌手の方がいるけど、オリジナルはお手本にする人が居ないから、本当に難しいんですよね。
オリジナルソングの一番難しい部分はやっぱり歌を自分で作っていく部分。
この場合の作るとは、作詞とか作曲という意味ではなく、ひとつの物語を完成させる力と言う意味です。
発売から半年が経ち、様々なラジオ局にプレゼンしてきましたが、一番オンエアして頂けるのが、このムーンライトジャーニーです。
やっぱりこの曲が私の始まりだし、なんだかんだ、私も最初に選んでしまいます。
だからこそ、NHKの投票のお話を頂いた時、どの曲で参加するかを聞かれ、私はムーンライトジャーニーを選びました。
他の5曲は、歌詞を書くときに新しい物語を作って書いていきましたが、ムーンライトジャーニーだけは、私自身を書いた曲です。
だから、この曲は私自身です。
私自身を歌った思い入れたっぷりな、ムーンライトジャーニー、ぜひ投票をお願いします。
NHK-FM WEB投票
番組名
かんさいミュージックBOXなみはな
番組紹介
NHK大阪放送局から生放送
毎週月~金曜日 午後6時~6時50分オンエア
パーソナリティ 深町絵里さん、高木恵さん
毎月5組のアーティストが番組出演を目指し、WEB上で自慢の曲を披露。
人気投票1位のアーティストは、翌月、番組ゲストに登場します。
(ブログ2016.5.22より転載)