雨の森
今回ご紹介するのは、三曲目に収録される、
You Tube投稿しました!
雨の森
(あめのもり)
歌謡曲テイストです。
哀しい愛の記憶。
自分の選択を後悔し、今でも好きな気持ちに苦しんでいます。
サーカスさんのミスター・サマータイムの様な雰囲気を目指して作ったムードのある楽曲です。
そんな雰囲気たっぷりなこの楽曲が生まれた場所は、滋賀県内の日帰り温泉でしたー。
コロナ禍になる前、私はスーパー銭湯やら日帰り温泉やらが大好きで、仕事終わりや休日に様々な温泉へ足繁く通っていました。
そんな中でも特にお気に入りだったのが、滋賀県の山奥、比良にある比良とぴあという日帰り温泉施設。
施設自体は狭く、スーパー銭湯のように派手なアトラクション風呂があるわけでもないのですが、山に囲まれた場所で、ゆったりのんびりと地元客に愛されている場所なのです。
ここの露天風呂はとても狭いです。
でも自然がいっぱいで、静か。
正面には山があって、木々を拝みながらお風呂に入ることが出来ます。
ある雨の日。
私は休日でした。
お昼すぎに比良とぴあへ行って、露天風呂でほっと一息ついていました。
雨はしとしとと降り続き、木々を濡らして行きます。
ぽちゃん、ぽちゃんと、空から落ちた雨粒が葉っぱを経由して地面へ落ちていく様を見ていたら、私の心の中にひとつの言葉が生まれました。
雨の森だ…と。
雨の森…なんかいいな。
言葉自体はひねりも無いのですが、かと言ってあまり日常的に使う言葉でもないので胸に残りました。
帰りの車の中でもずっと雨の森という言葉が巡り、家に付く頃にはサビ部分が完成していました。
それから本格的に制作開始。
Aメロとサビの前半を同じメロディにしています。
一度、こういった構成の曲を作ってみたいと思っていたのでチャレンジしてみました。
また作詞に関しても、雨が葉っぱを濡らしていく光景がとても物悲しかったので、失恋ソングにしようと決めました。
ただ、雨と失恋というテーマは、ファーストミニアルバム、リリーベル・シアターに収録されているタイニーレイニー・シネマと全く同じです。
私は以前も、夏と夕暮れというテーマが一致している撫仔ネコ、黄昏観覧車を作っているので、これ以上のテーマ被りは辞めたほうがいいのでは…と悩みました。
とは言っても、雨の森を気に入っていたのと、私自身雨が好きなので、自分の好きを優先させる事にしました。
作詞作曲が完成して、先生にミスター・サマータイムの様なアレンジで、とお願いして出来上がった楽曲は、私が比良とぴあで見た光景に一致するようで、とても嬉しかったですね。
ちなみにこの歌は、コーラスをとても多く入れています。
サーカスさんがコーラスグループであることから、そういったイメージでコーラスをふんだんに取り入れました。
雨が奏でる悲しい調べ、今でも悔しいくらいに好きなあなた…。
比良とぴあに行く機会があれば、露天風呂で雨の森を思い出してくださいね。
(ブログ2022.9.3より転載)