黄昏観覧車

それでは本日も、来週月曜日に発売が迫ったセカンドアルバム、月曜日の昼下り ライナーノーツをお送りします。

今回はこちら!

黄昏観覧車

(たそがれかんらんしゃ)

月曜日の昼下り、二曲目に収録されています。

こちらの楽曲が出来たのは、2018年の夏前。

作ったきっかけは、

『私きゅんきゅんしたいっ!!!!』

………なぜこうなってしまったのかをお話したいと思います………。

私は、夏になると夏が嫌いですが、夏の季節がくる前に夏へ想いを馳せるのは大好きです。

私が思う夏の雰囲気は、二パターンあります。

夏真っ盛り

青い空 ひまわり 海 砂浜 麦わら帽子 すいか 元気!!

夏の終わり

線香花火 黄昏  涼しい風 寂しい……

暑く、活発な活動をする夏真っ盛りが過ぎ夏の終わりが見える頃、言い知れぬ寂しさと切なさを感じます。

それはあまりに夏が短いから…。

夏には両極端な魅力があります。

元気さと切なさ。

どちらも良いし好きだけど、どちらかと言うと切なさ(きゅんきゅん)の方が好きな私は、いつも、理想の切ない夏の風景を探していました。

そんな私はある日、とある歌手の方のライブ映像を見ていました。

場所はよみうりランドの、今は亡き屋外ステージ。

真夏の夕暮れ時に歌う姿が美しく、そしてバックには黄昏に染まる観覧車………。どっきゅーんっ!!!!!!

あまりにセンチメンタルすぎで、せつなさ炸裂!

常日頃、夏のセンチメンタルさを求めていた私にとって、あまりにどストライクな絵面は、私の心を最上級にきゅんきゅんさせました。

しかし、ライブ中に観覧車が映るのはほんの一瞬だけ。

特段狙って観覧車を映した訳ではなく、ちらっと映り混む、という方が正しいです。

なので、きゅんきゅんが持続されない………。

このきゅんきゅんさを忘れたくない、このきゅんきゅんさを定期的に思い出せるスイッチが私には必要!!

そう思った私は、スイッチを作ることにしました。

楽曲というスイッチを……。

夏の夕暮れ……。

黄昏に染まる観覧車……。

よっし、タイトルは黄昏観覧車だ!!!

さぁ、早速作るぞー!!!

………とは言うものの、

夏+夕暮れを題材にした楽曲は、前作リリーベル・シアターに収録されている撫仔ネコがあるので、再び夏をテーマにするのは避けるべきでは、という考えが私を支配しました。

でもその考えに至ったのはほんの一瞬だけ。

すぐに思い直し、ええぃ、私はきゅんきゅんしたいんだ!と私の中のきゅんきゅん支持派に論破され、黄昏観覧車は出来上がりました。

しかし、その時まだレッスンは凍結中。

まだまだ戻るべきかどうするか悩んでいたけれど、心のどこかでそろそろ動き出さなくちゃ、セカンドアルバムを作らなきゃ、という風に徐々に前向きになっていた時期でもあります。

もしもセカンドアルバムを出すなら15曲のフルアルバムにしよう。

そうするならどんな楽曲を作る?なんてイメージしていた事も事実です。

アタマの中で考えを揉んで、どうしたいのかをじっくり考えて、そうして結局この年の夏からレッスンを再開しましたが、まずレコーディングしたのはlovemelodyでした。

そして、lovemelodyが終わって次に取りかかった楽曲が、黄昏観覧車。

最初に考えていた歌詞が、結構変更になっています。

aメロ、bメロはまるっと変わっているし、サビも変更されています。

一番最初に書いた歌詞は、遊園地のアトラクションと、ふたりの心の距離を掛け合わせて書いた歌詞でしたが、先生から、

「遊園地のアトラクション紹介してるみたいな歌詞」

と言われてしまいました😱

他にも……、

♪カルーセルがあなたをどこか遠くへ連れていってしまう気がした

という歌詞があったのですが、

「カルーセル麻紀さんが連れていく姿が浮かぶ」

と言われたりして…🙀

そう言われると、もう、そうとしか思えないっ!!!

(ちなみにカルーセルはメリーゴーランドのことです)

また、当初はaメロを二回繰り返してbメロという構成でしたが、只でさえ長い曲がさらに長く間延びするのでaメロを一回にした方が良いと言われ変更。

それに伴って、歌のストーリーは変えないようにaメロ、bメロの歌詞を書き直しました。

この曲の主役は、幼い女の子。

小学生?中学生?

この子は恋をしています。

それはおとなの男の人。

でも彼は女の子を妹としか見ておらず…。

遊園地に来たふたり。

女の子は観覧車に乗ったらこの想いを絶ちきろうと思っています。

愛してごめんなさい、愛して許してください………。

あえて難しい表現を避け、簡単な言葉で歌詞を繋ぎました。

そして、CDを買って頂いた方はぜひ歌詞カードをご覧下さい!

この歌には、ひらがなを多く取り入れております。

子供の歌なので、難しい漢字はやめました。

メロディーも変更があり、最初の頃と少しだけ姿が変わった楽曲ではありますが、私のきゅんきゅんパワーを呼び起こすスイッチとなりました!

さあ、

あなたも一緒にきゅんきゅんしよう!!!

(ブログ2020.10.14より転載)